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1. 円形脱毛症の成り立ち |
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はじめに円形脱毛の詳細は「脱毛症と自律神経」というコラムに26回に分けて書いてありますので適宜参考にあげていきます。 ※円形脱毛の原因(参照:コラム第2回、第3回)と考えていること 円形脱毛の原因として、自己免疫(説)、ストレス(説)、自律神経(説)の3つがあげられています。皮膚科学会は自己免疫説一辺倒ですが、私はこの3つが複合的に絡み合っていると考えています。この考え方は自律神経病研究会の基本的な考え方と一致します。 ですからこの3点を調整していくのが正しい治療だと信じています。 この考え方は保健医療の中では全く通用しませんので、自由診療にして我が道を行くことにしました。 |
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2. 治療法の根本思想 |
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治療の詳細根本思想として自律神経免疫理論(現在は発展して自律神経病理論と言いますが)があります。これは当院の治療を受ける方には是非知っておいていただきたいことです(参照:コラム第6回、第12回) 要約すると、「体の調節は自律神経が行なっており、自律神経を構成している交感神経と副交感神経のバランスが崩れると病気になる」ということです。 自律神経病理論に従うと「円形脱毛はストレスが続くことによって、自律神経のバランスが崩れて末梢の血行障害が持続した結果自己免疫反応が起こる」ということになり、自己免疫(説)、ストレス(説)、自律神経(説)が解決できるのです(参照:コラム第7回、第8回)。 このようなトータルな考え方の治療と自己免疫に集中する皮膚科治療の効果の違いがあるかどうかに興味のある方はコラム第9回、第10回を見てください。(参照:コラム第9回、第10回) |
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3. 治療法 (円形脱毛の治療法はどの方も同じですので治療法としてまとめて紹介します) |
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円形脱毛の治療について当院の治療法を紹介します。自己免疫(説)、ストレス(説)、自律神経(説)を全部解決することに重点を置いています。 |
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1. 磁気針を用いた自律神経の治療 |
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※本法はペン状のグリップの先に直径5mmくらいの円柱状の永久磁石を装着した道具を用い、東洋医学の経絡を刺激して、気を流すことで自律神経を整える治療法である。 気の働きは自律神経の働きとほとんど一致しており、人体の調節作用を別の角度から見ていると言える(表:書籍 - 生き方を変えれば病気は治る(日本自律神経病研究会編)P23参照)。したがって気の働きを正常化することは自律神経の働きを正常化することになる。 |
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円形脱毛症は自律神経失調説があるほど自律神経との関わりが強い疾患であり、磁気針による経絡刺激治療の自律神経の不調を治す効果は、いわゆる針治療よりも効果が高いと言える。 |
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副作用 |
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磁気針は磁石で刺激するだけなので大きな副作用はない治療法である。唯一注意点としては、皮膚の毛細血管が弱い人は皮下出血を起こし1週間程度で消える青あざができることがある。 |
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費用 |
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5,000円(税別) 一般の針治療に比べ高額ということはなく、治療法を指導しそれにしたがって自宅で毎日行うようにしている。これを忠実に守ることにより本症のような効果が得られると考えている。 |
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2. 交流磁気治療 |
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交流磁気治療器は抹消血管を拡張し血流を良くする作用が強い。これをベッドに使った磁気ベッドは、頭皮のみならず全身の血流を良くすることから副交感神経を刺激し自律神経を安定化させる効果がある。 |
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副作用 |
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体内にペースメーカーなどが入っている人は禁忌だが、他には全く問題はない。 但し、胎児への影響は不明であるので、妊婦には使用していない。 |
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費用 |
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2,000円(税別) 円形脱毛症は冷え性の方も多いので、受診時には必ず行うようにしている。 |
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3. 心理療法 |
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円形脱毛症の原因がストレスと考えて、希望者にエネルギーの調整と合わせて行う。特に子供の脱毛症では必須である。 皮膚科学会ではストレスの影響を重視しすぎるべきではないとしているが、脱毛症にかかったこと自体が大きなストレスとなっているので必須の治療であると考えている。 |
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副作用 |
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特になし |
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費用 |
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初回 15,000円(税別) 月に一回程度3,000円で繰り返す |
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4. その他 |
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当院で推奨するシャンプー3,000円とヘアーローション8,000円をお勧めしている |
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以上の4つの方法で円形脱毛、壮年性脱毛、女性の薄毛などの治療を行なっている。脱毛症は治癒までの経過が長いので根気よく治療を続ける事が治癒への道である。 |